スケールアップで性能が得られない装置は蒸留実験による製品品質の 実証およびスケールアップ技術がないことに起因します。そのような場合には誰も責任を取らず、 不満足なハードウエアの継続使用を余儀なくされて、会社として損失を被ることになります。
そのため、生産装置の設計には、蒸留試験で実証された蒸留性能と その製品品質を再現できるノウハウおよび設計・製作の能力があることが必須で、その性能保証を 得られることがユーザーにとって重要です。
UIC社は20世紀初頭の高真空ポンプの発明に端を発する
高真空技術の系統を受け継ぎ、短行程蒸留の開発および実績では、既に70年にも及ぶ開拓者であり且つ世界のリーダーです。
真空蒸留のための正しい真空工学を駆使し、製品に適したプロセス開発を行える
UIC社は貴社新製品のために信頼できるスケールアップアプローチと最新技術による最適な短行程蒸留技術を
提案できます。
その確立した蒸留技術によりわが国も含めて世界的にその蒸留性能にご満足頂いております。
物質の質量1grは中真空領域では、蒸気として何m3にもなり、その気流と圧力損失が 蒸留プロセスに重要な影響を与えます。僅かな組成含有量および物性の違いにより、蒸留条件が異なることになります。 従って、真空蒸留は1品ごとの蒸留試験の実証およびスケールアップが必須であり、ユーザーにとって生産装置での 蒸留性能の保証が最も重要です。
蒸留試験の実証がないスケールアップは海図のない航海へ船出するようなものです。
最適運転条件:
蒸留プロセスDprocess 1において、
フィード速度Frate 1、真空度P1の場合、加熱温度Tを変化させて、
最適温度にて希望する製品品質のカット率C1 (=留分量/フィード量)を得る。
C1 は製品品質の分析結果で、希望する製品品質に適合する値である。
蒸留試験は少量試料0.2-5 kgによる蒸留可能性を調査するための小型蒸留試験装置と スケールアップデータを採取するための試料50-300kg用パイロットプラントに分けられます。
装置型式 | 用途 | 試料 | |
少量試験: | |||
KDL1型*1 | オリエンテーションのための予備試験 | min. 200gr | |
KDL5型 | フィージビリティ試験、少量サンプル採取 | 1~5kg | |
DSL5型*2 | フィージビリティ試験、少量サンプル採取 | min. 3kg | |
スケールアップ試験: | |||
RF10型*3 | スケールアップ試験 | min. 100kg | |
KD6型 | 小規模プラント用スケールアップ試験 | min. 50kg | |
KD10型 | スケールアップ試験 | 100~300kg |
*1 KD…短行程蒸留 *2 *3 DSL, RF…薄膜蒸留, 精留
蒸留試験はサンプルを頂ければフィンテック㈱にて全て秘密扱いとして、 UIC社にて最適条件が得られる蒸留試験が行われます。 (試料は弊社指定場所へお送り頂ければ、 発送・返却の業務すべてを弊社にて行います。)
蒸留試験後には、UIC社の試験結果報告書および運転データプロトコールが提出されます。 全ての試料は試験直後に貴社分析用サンプル、各軽揮発分、各留分、各残渣等を含めて貴社に返送されます。
貴社サンプル分析と製品品質ご評価の結果として、最適運転条件が決められます。
UIC社ではその最適運転条件のデータに基づいて、スケールアップを行います。
スケールアップとして設計・製作された生産用蒸留装置では、製品品質およびご希望処理量が保証されます。
フィンテック株式会社
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